160m釣り竿アンテナ




Last Update: 04/29/2014

2009年12月25日
 80m同様,160mもATAS-100でQRVしたいと思い,いろいろ試したがどうにもうまくいかない. (ATAS-100はスクリュードライバーのモータードライブ電源などを給電ラインと共用しているためかもしれない)
 結局,ATAS-100には,2.5MHz以下を通すことができないという結論に達し,ATAS-100で160mにQRVするのはあきらめ,釣り竿アンテナでベランダからのQRVを目指してみた.
 格安の4.5mグラスロッドに,(ATAS-100と組み合わせて試行錯誤した)ローディング・コイルを使いベランダに仮設.特性を見ながらタップを選択した.
 ラジアルは,80m 2本と,40m 1本の合計3本.


(素直な特性.ATAS-100を使っていたときの変な特性がウソのよう.)


(直径約12cmの樹脂性ビンを2つ張り合わせたものに60回巻き.タップ10T毎と1T毎)

1.9MHzを聞くと,弱いながらも8J6HAM/6が聞こえたので,呼んでみた.結果なんとかQSOできた.
160mの初QSOの相手は九州となった.
この後,JA5, JA2, JA3, JR6(沖縄)とQSOでき,仮設の釣り竿アンテナを撤収した.
現状では,回り込みがきつく,100W出すことができず,50W程度が限界のようだった.
ローバンドのコモンモード対策を強化する必要がある.

2010年1月14日
ローバンドの回りこみ対策を施した.
高周波漏れ電流を測定しながら,パッチンコアを1個追加するごとに多少漏れが低下するが,漏れの総量に対して減少量があまりにも少ない.
今までは,パッチンコアと7MHzで13kΩほどのコモンモードチョークとを併用していた.このコモンモードチョーク,仕様書によると1.9MHzのインピーダンスが4.2kΩと低い.そこで新たに大型コアに多巻きのタイプ(1.9MHzでのインピーダンスが40kΩ超)を入手し挿入した.
結果はまずまずで,漏れ電流は格段に低下し,出力100Wでも顕著なPCへの回り込みによる障害はなくなったようだ.
夕刻,1.9MHz付近でCQを出すが呼ばれない.聞こえる局もない.SWRは低いが,実際どれほどの電波が輻射されているのか心配になる.先日から使い始めた,Java版miniVNAでは,SWRとPhaseはチェックできるが,インピーダンスが確認できないのも悲しい.
時間をあけ,時折CQを出し,22時近くなった頃,やっとJA9に呼ばれた.他のバンドに比べ定常的な雑音が多いのとフェージングがあり結構コピーし辛い.
コールサインの一部が聞き取れない時に”?”を打つ返すと,すぐに再度コールサインを送ってもらえるのだが(相手局にはそこそこ良く聞こえているのでしょう),打ち直していただいてるタイミングとノイズ,フェージングのタイミングが合わないと,結局コピーできない.そのため,かなり”?”を打ちました.こちらのノイズレベルが高すぎるのかもしれない.
その後,JA1,JA7,JA3,JA3,JA2から呼ばれたところでQRTした.呼んでいただいた皆様,辛抱強くお相手いただきありがとうございます.一応,ベランダ設置釣り竿160mアンテナでJA全エリアとQSOできました.



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